米軍、民間人犠牲隠蔽か 19年シリアで対IS作戦 子供含む80人空爆

14日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、米軍がシリアでの過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦末期の2019年3月に実施した空爆で、女性や子供を含む80人を殺害していたと報じた。ISとの戦いで最悪の民間人犠牲の一つとなり、米軍の法務担当者が戦争犯罪の可能性があるとして調査の必要性を訴えたが、情報は最近まで隠蔽され、軍最上層部にも報告されなかったという。

空爆があったのは、IS最後の拠点だったシリア東部バグズ。米軍の無人機がIS戦闘員を探していたところ、何の警告もなく米軍のF15戦闘機が川沿いに身を寄せ合っていた女性や子供の群衆に空爆した。逃げ惑う人々に向けてさらに2発攻撃したという。全体で12分間の出来事だった。

ニューヨーク・タイムズが取材を基に米中央軍に照会したところ、空爆を初めて認めた。80人が死亡し、うち16人が戦闘員、4人が民間人だったと説明し、残り60人については、女性や子供でも武器を取ることがあるため民間人かどうか明らかでないと説明し、空爆を正当化した。(共同)