中国に新設された北京証券取引所で15日、株取引が始まった。中国では香港、上海、深圳を含めて4カ所目の証券取引所となる。中小企業の資金調達ルートを拡充するため、習近平国家主席が主導して開設した。中国経済の下押し圧力が強まる中、企業の活力向上につながるかどうかが注目される。
中国メディアによると、81社が北京証取に上場した。取引所は従来の店頭市場「新三板」を基本として設立された。習氏が9月、政府主催のサービス産業の展示会でビデオ演説し、開設を発表していた。
中国国営通信の新華社は15日、中小企業は中国の技術革新の70%以上を担い、80%以上の新製品を生み出していると指摘。一方で、中小企業への「直接融資は著しく不足しており、市場の改革が急務となっている」と、北京証取開設の意義を強調した。(共同)