大谷翔平選手会見 完全一問一答 「落ち込むこともあった」 結婚は「まだ先」

会見に臨む米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手=15日午前、東京都千代田区(桐山弘太撮影)
会見に臨む米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手=15日午前、東京都千代田区(桐山弘太撮影)

米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(27)が15日、東京都千代田区の日本記者クラブで会見した。大谷の一問一答は以下の通り。

--けがの間、どのような心境でプレーを続け、今季の活躍につなげたのか

「けがはしていたので、精神的にきついときもあったが、必ず良くなると思ってやってきた。不安はあったが、焦りはなかった」

--対戦した投手と打者で印象に残った選手は

「投手では、オールスターで対戦したシャーザー投手(当時ナショナルズ)。若いころから見ていた投手だったので、いつか(打席に)立ってみたかった。打者は、どの打者も素晴らしので、一人というのはなかなか難しい」

--球宴後、本塁打のペースが下がった要因は

「これ一つというのはない。トータルで見たときに攻め方が厳しくなった。チーム全体としてのバランス考えたとき、同じ実力でもどういうシチュエーションで打席に立つかによって数字も変わってくる。後半戦の方が厳しい場面が多かった」

--敬遠攻めに対する来季の対処法は

「主軸の打者が、けがで離脱しているのが増えている要因。おそらく来年は今年みたいな攻めにはならないと思っている。なったとしても、今年の経験を踏まえて冷静に打席の中で自分の仕事ができれば必ずいい成績が残ると思っている」

--今季の成績で手応えを感じていた部分は

「イニング数、試合数をこなせたのが一番。体のなじみが、後半戦進むにつれてどんどん良くなっていった」

--日本ハムの新庄剛志新監督について

「栗山(英樹)さんが辞めるので、そこの寂しさは少しあるが、古巣とか関係なく、単純に楽しんでみたいなと思う」

--子供たちにメッセージを

「プレーする側としては、夢を与えようとか、元気を与えようとかは、考えていない。そう受け取ってもらえたらうれしいと、毎日頑張っている。野球をやっている子は、うまい選手を目標に頑張ると思うので、僕自身がそれに値するような人間になれるよう頑張っていきたい」

--栗山前監督の下で過ごした時間はどうつながっているか

「栗山さんには感謝しかない。日本ハムに入ってなかったら、こういう形でここにはいないと思うので、少し寂しい思いはある。長年、頑張ってこられた方なので、少しゆっくり、リラックスした時間を過ごしてほしいと個人的には思っている。その分、僕が頑張って行けたらいいと思う」

--落ち込むことはるのか

「もちろん落ち込んだりもする。今年の最後の方は、なかなかチームの勝ちもついてこない。ポストシーズンというその先の戦いも見えてこない中での戦いが多かった。精神的にきつい場面が、後半の方が多かった。打てない、打たれたで落ち込んだりすることがある。メジャーの場合、連戦ばかりなので、毎日試合があって、良かった悪かったという結果が必ず出る。良かったな、悪かったなと出てくるのは幸せなことではないかと思っている。普通の生活では味わえないような経験をさせてもらっていること自体、すごくうれしいことだと思っているし、試合に出るからこそ、ある。今までけがで出られない時もあったので、落ち込むことも含めていい1年だったと思う」

--連日、さまざまな賞を受賞している

「ありがたいなと思う。来年、もっともっとそういった賞をいただけるように頑張っていきたい。(受賞を)待ちわびる感覚ではないし、切り替えてやっていきたい」

--MLBでも二刀流の挑戦を表明している選手がいる

「個人的にはすごくうれしい。受け入れてくれる環境があるだけでも、やっている側としてはうれしい。メジャーには能力の高い選手はたくさんいるので、個人的には見てみたい。人の可能性を見てみたい」

--二刀流の選手と対戦したいか

「そうなったら楽しいのではないか」

--球宴でホームラン競争に出場して

「新鮮ないい経験をさせてもらった。パワー勝負をトップレベルでできるのが、自分的にもすごくうれしかった。見ている人が楽しんでくれればと思って出ていたので、結果は残念だったが、またチャンスがあればやってみたい」

--小中学生の野球をやっている子供たちのメッセージを

「小中学校で伸び悩むことは正直ないかなと。うまくなりたいという気持ちがあれば、必ず伸びる時期。こうなりたいなという目標を持っていれば必ずよくなる」

--落ち込んだときに支えになっているものは

「球場に足を運んでくれたファンの人の喜んでいる姿を見たいなというのが一番。あとは、自分が『こうなりたい』という目標に対して、諦めきれない気持ちがそうさせてくれる」

--野球日本代表に招集される可能性もある

「それは招集されてから。コンディションも含めて、自分がそういう立場にいなくてはいけない。日本のプロ野球選手のレベルも高いと思うし、自分がまずはレベルを維持して、招集される状況になってみないとなかなか考えることはない」

--4年前、「一番の選手になる」と言っていた。4年間で近づけたか、足りないところはあるか

「足りなかったと思うことはたくさんある。確実にレベルが上がったと思っているので、そこは自信を持って言える」

--東日本大震災から10年の節目の年。どういう思いで戦っていたのか

「何年たっても気持ちは変わらないし、節目としては一つある。出身の岩手県の人たちや僕を近くで見てくれた人たちが、活躍を喜んでくれる。こちらも勇気づけられることもあるし、プレーを見て(勇気づけられたと)言ってもらえるのが一番うれしい。そういう人たちが一人でも増えてくれたら、こちらとしてもやりがいがあるので頑張りたい」

--来季、監督が「二刀流プラス外野手を含めた三刀流も増やす」と言っている

「マウンド降りた後、今年は何試合か守ったので、その通りかなと思う。スタートから外野に行くというのは、ゼネラルマネジャーがチームを編成しているので、来年のチームのバランスによって。できるのに越したことはない」

--今季、印象に残っているシーンは

「指名打者制(DH)を解除した試合は、大きかった。今季、最後まで戦い抜く中でも、みんなが不安なくスタートするためには重要な試合だったと思う」

--印象に残っている本塁打は

「この1本はというのはない。46本打てたのが、一番かなと思う」

--技術的に向上した点は

「一番はフィジカルがしっかりした。技術ではないが、そこが技術に一番結びつくところ。しっかりとしたフィジカルがあることによって、できる動きが増えてくる」

--フォームを修正した

「毎年、状態が良くても悪くても少なからず微調整は続けていく。投球に関しても打撃に関しても、今年は、微調整を繰り返しながらちょっとずつ良くなるのが多かった」

--現在のトレーニング状況は

「2週間くらいはほとんど動かずに米国では休んでいた。日本に帰ってきてから、ここまで隔離期間2週間くらい。自宅でトレーニングをしていた。昨日から外に出て、動き始めたりしている。スローイングはこの後からやる」

--ア・リーグ最優秀選手(MVP)の発表はどこで待つ

「どこなんでしょう。分からない」

--メンタル面で今年、考え方を変えたことは

「変えるというのは特にない。けがも続いているし、昨年もあまりいいシーズンとはいえなかったので、チャンスも含めてこれから先、多くのチャンスがもらえる立場ではないというのが、当時と違うところ。試合に出ていれば勝ちたい。チーム的に苦しい状態が続いていたので、より勝ちたいという気持ちは毎年、大きくなっている」

--家庭を持つタイミングは

「タイミングは特に考えていない。良きタイミングでというか。そうなるようにしかならないものだと思っている。今のところはまだまだ先ではないかと思っている」

--二刀流のやる意味は日本にいたときと変化があった

「変わらない。ただ、1年目は、米国の方が懐疑的な声はあったが、受け入れてくれる器が広いと感じた。どちらかというと、日本の1年目の方が幅が狭かったという印象が強い」

--二刀流はこれからも続けたい

「ここまで頑張ってきた。もっともっと高くいけると思っているのでまだまだ頑張りたい」

--もう一度、日本ハムでプレーしたいという思いは

「今は、メジャーでやり遂げることしか考えていない。そこで出し切ることしか考えていない。これから先、どうなるか、正直、分からないが、今はそれしか考えていない」

--来年も活躍できるイメージはできている

「打撃もそうだが、投球はまだイニング数がそこまで多くはない。数を増やして行けたら、もっともっと高いレベルで数字も残ると思う」

--食事で気を使っていることは

「シーズン中は、カロリーと運動量のバランスを考えるくらい。オフの方が、栄養素に関しては細かくやっていくイメージ」

--日常生活でのひらめきを野球に生かしている

「ふとしたときに、いけそうと思って次の日、やってみたり、次の試合、捕手と相談して試してみようという感じ。寝ているときや行けそうだなと(ひらめきが)出てくるのがやっていて面白い」

--ベーブ・ルースと比較された感覚は。ベーブ・ルースはどんな存在

「比較していただけるだけでとても光栄。残した数字だけではない方で、そこが一番すごい。いつまでも覚えていてもらえる選手というのはなかなかいない。そこが選手として、目指すべきものの一つ。実際にやっているところを見ているわけではないが、多くの方が知っているのはすごい」

--オフに重点的に取り組むことは

「一番はフィジカルをさらに向上させていくこと。患部も含めて、まだ100%、120%ではない。もっともっとやる余地はあるかなと思っている。キャンプインまでにそこをしっかりと詰めていけば、必然的にスキル部分でも気づくことが多くなると思う」

--数字の目標は

「一番は数じゃないかなと思う。どのくらい試合に出られるか。どのくらい打席に立てるか、どのくらい登板できるかというのが一番。やれることをやって、良かった、悪かったというのは、シーズンが終わった後に残った数字を自分で振り返ればいいと思う。健康でシーズンを通して出続けることが一番」

--米国では驚きを持って活躍が報じられた

「僕自身はやっている方なので、自分がやっていることに対してすごいなという感覚はない。違うことをやっているので、単純にそう見えるところもあると思う。サンプル自体が少ないので今後、多くなってくればその数字がすごいのか、すごくないのかが、よりはっきりしてくると思っている」

--今季限りで松坂大輔投手が引退したが、どんな存在だったか

「映像を今見てもすごいという印象を受ける。できれば、実際に打席の中で見てみたかったという気持ちはある。ワインドアップで投げる投手が少なくなってきているので(幼少期は)マネをしていた」