ブリンケン米国務長官は米東部時間12日の米中外相電話会談で、王毅国務委員兼外相に対し、中国が台湾に軍事、経済、外交的な圧力をかけていると懸念を表明した。国務省が13日発表した。中国外務省によると、王氏は台湾を巡る米側の動きを牽制(けんせい)し、応酬となった。
両氏は日本時間16日に予定するバイデン米大統領と中国の習近平国家主席のオンライン首脳会談に向け地ならしした。
電話会談で、ブリンケン氏は台湾海峡の平和と安定が米国にとって長期的な利益になると強調。中国と台湾の両岸問題を平和的に解決するため、意味のある対話に応じるよう促した。
王氏は「台湾独立」が台湾海峡の平和と安定にとって最も大きな脅威だと主張。米国が海峡の平和の維持を真に考えるなら、いかなる独立の行動にも揺るぎなく明確に反対すべきだと訴えた。(共同)