急成長する餃子無人販売 大ブレークの秘密

福田さんによると、コロナ禍の緊急事態宣言中も順調な売り上げで「接触による感染リスクが低いことも消費者にとって安心感につながったのでは」と説明。来春までに計10店舗とさらなる展開を検討しており、「サイドメニューとして扱われがちな餃子を食卓のセンターに持っていきたい」と鼻息は荒い。

ブームは続く

餃子の無人販売所は京都以外でも広がりをみせている。群馬県で昭和15年に創業した中華料理店をルーツに持つ「餃子の雪松」は、一昨年7月から無人店舗での販売を始めた。

中華料理店は県外からの利用客や著名人も足を運ぶほど人気だったが、後継者不足の問題に直面。特にファンの多い餃子を継承しようと、新たな形での事業に取り組んだ。運営会社の担当者によると、コロナ禍でも販売量は好調で、今では関東や関西を中心に270店舗以上を展開する。

関西では、主に大阪府内でラーメン店を出店する「大阪ふくちぁん」も2月以降、餃子の無人販売店を大阪や兵庫で出店し始めた。

餃子の無人販売店が増えている理由は何か。餃子の生産や流通などに精通する「焼き餃子協会」(東京)の小野寺力代表理事は「餃子はお酒のあてや、ホームパーティーの食材として需要があり、コロナ禍の出控え傾向にハマったのでは」と分析する。また、生産や人件費に絡むコストが低いため、別業界から新たに参入しやすい利点もあり、「こうした流れは今後も続く可能性がある」とも指摘。ブームはさらに熱を帯びていきそうだ。(森西勇太)