影戦

戻らぬ爆買い中国人 チャイナマネーへの脱依存は可能か

《一利を興(おこ)すは一害を除くに若(し)かず》

中国・元代の名宰相、耶律楚材(やりつそざい)が『十八史略』に残した一文は、一つの利益を考えるより、今ある一つの害を除くべきとの意味を持つ。目先のうま味に飛びつかず、まず危険要素を除去すべきとの判断指標だ。新型コロナウイルス禍まで、訪日外国人客(インバウンド)の多くを占める中国人の消費に依存していた日本。今こそ、一利一害を考えるときといえそうだ。

以前は中国人を中心に外国人客が押し寄せた大阪・ミナミの心斎橋筋北商店街。周辺の衣料品店や飲食店は大繁盛したが、今では中国語もほとんど聞こえない。人気エリアに似合わない「テナント募集」の貼り紙も散見された。

コロナ前の令和元年版観光白書によると、旅行者の消費金額のうち、インバウンド比率が全国最高だったのが大阪だ。中でも、最大の顧客の中国人がほぼ必ず立ち寄ったのがドラッグストアだった。

同商店街で中国人向けに日本の化粧品などを販売していた「桜の舞」は、コロナで業績が悪化。今年1月にはミナミを離れて大阪府松原市に店を移転、地元客相手に形態を変えた。

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