原油高騰に震える北海道 家計と事業者を圧迫

窓からの冷気侵入を防ぐビニール製カーテンの特設コーナー=12日、札幌市豊平区のDCMホーマック西岡店(坂本隆浩撮影)
窓からの冷気侵入を防ぐビニール製カーテンの特設コーナー=12日、札幌市豊平区のDCMホーマック西岡店(坂本隆浩撮影)

11月中旬に入り、最低気温が一けた台の日も増えてきた北海道。多くの家庭で暖房器具を使い始めているが、今年は原油高に伴い灯油高騰がじわりと家計を圧迫し、運送業など事業者にも影響がおよぶ。石油情報センター(東京都)が10日に発表した道内のガソリンと軽油価格は前週よりわずかに下がったが、灯油は値上がりが続く。道民からは切実な声が上がるが、同センターは「先行きが不透明」として今後も高止まりの可能性を指摘している。

灯油は年明けから上昇

石油情報センターによると、10日現在の1リットルあたりの道内灯油価格は前週比10円高の108円30銭で、平成20年1月以来約13年ぶりの高値となっている。70円台後半で推移していた昨年末からみると、40円近く値上がりし、約1・5倍だ。

その背景について担当者は①新型コロナウイルスの感染者減少で経済活動が回復②産油国がコロナ再拡大を懸念し増産に慎重③天然ガスの価格上昇で原油需要が増加―としている。

道内で使用されている暖房用のエネルギーは、ガスや電気が2割弱なのに対し、灯油が8割以上を占める。消費量も全国平均の5倍以上で、2人以上の世帯では年間1千リットル程度になるという。