ドゥテルテ氏長女、比副大統領選に出馬 父娘対決か

(左から)フィリピンのドゥテルテ大統領、ダバオ市長のサラ氏
(左から)フィリピンのドゥテルテ大統領、ダバオ市長のサラ氏

【シンガポール=森浩】フィリピンのドゥテルテ大統領の長女で南部ダバオ市長のサラ氏(43)は13日、来年5月の大統領選と同時実施の副大統領選に立候補した。取り沙汰されていた大統領選出馬を見送り、大統領候補であるフェルディナンド・マルコス元上院議員(64)と連携する。事前調査で人気が高い両者の共闘は選挙戦の行方に影響を与えそうだ。

フィリピンは正副大統領が直接選挙で選出され、それぞれの候補者はペアとなって選挙活動を行うのが一般的。憲法の規定で多選は禁じられており、ドゥテルテ氏は次期大統領選に出馬できない。

サラ氏は地元機関が9月に実施した「次期大統領にふさわしい人物」を問う世論調査で20%の支持を集めてトップ。マルコス氏は独裁政治を敷いた故マルコス大統領の長男だが、会員制交流サイト(SNS)などを通じて若年層への支持を広げており、同調査では2位に付けた。

サラ氏の副大統領選出馬の理由は判然としないが、以前よりドゥテルテ家とマルコス家は関係が近いことで知られている。

正副大統領選の立候補の受け付けは10月に締め切られたが、今月15日まで候補者の交代という形で出馬が認められている。サラ氏は中道右派政党「ラカスCMD」に入党し、同党の副大統領候補と交代する形で出馬した。

大統領選には他に首都マニラ市のイスコ・モレノ市長(47)、反ドゥテルテ氏の急先鋒であるロブレド副大統領(56)、元プロボクサーのマニー・パッキャオ上院議員(42)らが立候補している。

一方、地元メディアは13日、ドゥテルテ氏が副大統領選に立候補するとの観測を伝えた。立候補すれば親子が副大統領選で対決することになる。