マリモ、球状なのは「細菌のおかげ」 国立遺伝学研究所

阿寒湖(北海道釧路市)のマリモ(同市教委提供)
阿寒湖(北海道釧路市)のマリモ(同市教委提供)

国立遺伝学研究所(静岡県三島市)などは、北海道釧路市の阿寒湖に生息する国の特別天然記念物のマリモが中心が空洞にもかかわらず球状を維持できているのは細菌の働きによるものとの研究結果をまとめた。

同研究所が直径4~22センチのマリモ計8個を調べた結果、細菌の「シアノバクテリア」が多く存在することが確認された。

細菌は粘り気のある物質をつくるため、湖の砂利が取り込まれ気密性や強度が高まり、成長するのに伴い内部が空洞化するマリモがつぶれない原因となっているとしている。

阿寒湖のマリモは世界でも類を見ない直径30センチを超えるものもある。研究所はシアノバクテリアが水中の窒素などをマリモの栄養分となる化合物に変える働きを持っている可能性があり、これが巨大化する一因とみている。

中空でないタイプの球状マリモも阿寒湖には存在するが、巨大化しないといい、シアノバクテリアはほとんど確認されなかった。