坂本V2、抜群の安定感 大技なくても丁寧に

【フィギュアスケートNHK杯 2日目】女子FS 坂本花織の演技=国立代々木第一体育館(桐原正道撮影)
【フィギュアスケートNHK杯 2日目】女子FS 坂本花織の演技=国立代々木第一体育館(桐原正道撮影)

13日に東京・国立代々木競技場で行われた、フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯の女子フリーでは、第1戦のスケートアメリカ4位の坂本花織(シスメックス)がショートプログラム(SP)に続いて1位の得点をマークし、2連覇した。シリーズ全6戦の上位6人によるファイナル(12月、大阪)進出が決まった。

坂本はガッツポーズを繰り返し顔をほころばせた。合計223・34点で1位。NHK杯2連覇を達成し、「SPとフリーをそろえるのが目標だった。大きなミスなくできたのが、一番うれしい」。表彰式後は優勝トロフィーを手に、会場の声援に手を振って応えた。

フリーの演技後半に入ったところで、フリップ-トーループの連続3回転ジャンプをきれいに決めた。ようやく緊張が和らぎ「波に乗れた」という。続くダブルアクセル(2回転半ジャンプ)からの3連続ジャンプ、最後の3回転ループも着氷した。ステップ、スピンも含めて目立ったミスなく滑り終え、「なんとか最後まで持ちこたえてよかった」と笑った。

3回転半や4回転など、高難度のジャンプはない。「大技に勝つには、安定感が大事。一つもミスなくクリーンでやらないといけない」と、勝利への方程式を胸に刻んでいる。跳べるジャンプを確実に決め、丁寧で、ダイナミックな滑りに磨きをかけてきた。

フリーの新プログラムが板についてきた。10月半ばの北京冬季五輪テスト大会では125・58点だった。約1カ月で146・78点まで得点を伸ばし、今季の自己ベストも更新した。「1カ月前、今日みたいな演技ができるとは思っていなかった」と目を丸くした。

ジャンプが回転不足になるなど、まだ伸びしろはある。「もっと今季のベストを更新して、良いものをシーズン後半にできるようにしたい」と宣言した。(久保まりな)