千葉県の水辺を舞台に環境デザインを楽しむ「利根運河シアターナイト」が13~20日、東武野田線運河駅に近い利根運河両岸で2年ぶりに開催される。運河近くにキャンパスがある、東京理科大理工学部建築科の学生が企画・運営する地域交流イベント。密集防止からこれまでの「一夜限り」を改めて1週間実施し、時間も午前10時~午後8時に拡大して開催する。
シアターナイトは平成24年から開催され、昨年はコロナ禍で、これまでの開催を振り返るギャラリー展示などが運河駅で行われた。
今年は、学生など100人余りが準備を進め、運河水辺公園南岸に縦横約9メートル、高さ約2メートルの地元産の竹を組み合わせた照明付きのドーム形モニュメントを設置。木製箱型イス約40個が置かれた対岸から人の影と一体化した眺めを楽しんでもらい、地域参加の和紙によるちょうちんワークショップの作品を夜の運河に浮かべる。また、会場周辺の飲食店を紹介するマップ「♯うんがめし」が作られるなど「まちとつながるプロジェクト」としている。
シアターナイト実行委員会代表の香西智貴さん(20)=3年=は「ここで風景と人とのかかわりや、運河の日常を感じてもらえればうれしい」と話している。