全員で戦ったオリックス 日本一は「神戸で決めたい」

【オリックスーロッテ】九回、小田(右端)の同点打で日本シリーズ進出が決まり、喜ぶオリックスナイン=11月12日、京セラドーム大阪(榎本雅弘撮影)
【オリックスーロッテ】九回、小田(右端)の同点打で日本シリーズ進出が決まり、喜ぶオリックスナイン=11月12日、京セラドーム大阪(榎本雅弘撮影)

クライマックスシリーズ(CS)突破のセレモニーの後、オリックスの中嶋監督が胴上げされた。11日に京セラドーム大阪で行われたファイナルステージ第3戦でロッテと3-3で引き分け、日本シリーズ進出が決定。リーグ優勝は試合のない日に決定したため、ファンの前での胴上げは初めての晴れ姿。大きな拍手の中、3度宙に舞い、「絶対に諦めない。それができていた。選手を信じて最高の結果になった」と言葉をかみしめた。

チームが掲げた「全員で勝つ」というスローガン通りの戦いぶりだった。1点を追う九回無死一、二塁で劇的な同点打を放ったのは代走、守備固め専門で、八回から守りで出場していた小田。犠打かと思われたが、意表を突くバスターのサインに応え、レギュラーシーズンを含めて今季2本目の安打。「準備はしていた。動揺はなかった」と胸を張った。

このチャンスをお膳立てしたのは主力のT-岡田、安達。六回には一時、試合をひっくり返す2ランを放ったのは今季、2番に定着した宗。投げては先発の山崎颯が三回途中で降板した後、富山、バルガスら6投手がつなぎ、チームの総力で突破を決めた。

1995年、オリックスはリーグ優勝を果たし、阪神大震災で被災した神戸を元気づけたが、シリーズではヤクルトに敗れた。「負けていますので、何とかやり返したい」。当時現役だった指揮官は言い切った。

シリーズ第6、7戦は、ほっともっとフィールド神戸で行われる。中嶋監督は「神戸で(日本一を)決めたい気持ちはある」。25年前は神戸で巨人を下し、日本一に輝いた。あの歓喜を再び。「全員で頂点へ」という決意で、次なる戦いに挑む。(鮫島敬三)