「奥羽再仕置」から430年 那須衆武将の奮闘ぶりに迫る 栃木・大田原

奥羽再仕置と那須衆に関する貴重な資料が展示されている=栃木県大田原市の那須与一伝承館(伊沢利幸撮影)
奥羽再仕置と那須衆に関する貴重な資料が展示されている=栃木県大田原市の那須与一伝承館(伊沢利幸撮影)

那須与一伝承館(栃木県大田原市)で、特別企画展「奥羽再仕置と那須衆-大田原から秀吉が帰った後…」が開かれている。豊臣秀吉が奥羽(現在の東北地方)平定に向けて行った「奥羽再仕置」から430年を記念して企画された。那須地域の武将7家で構成された那須衆の奮闘ぶりに迫る。

豊臣秀吉は、小田原攻め(天正18年、1590年)で北条氏を滅ぼした後、奥羽の諸大名に対する処分・配置換えや政策「仕置」を行った。このとき、配置換えなどに反発した大名を鎮圧し、仕置をやり直す奥羽再仕置を実施した。

この間、那須衆の中では、奥羽仕置で小田原攻めに参陣しなかった那須氏が領地没収となったが、豪族の大田原氏の計らいで領地を減らされたものの再興が許された。

同展では、奥羽再仕置にスポットを当てた約70点を展示。主な史料は「豊臣秀吉画像」(真田宝物館所蔵)や、秀吉が「奥州や日本の果てまでも御仕置を命じる」とした朱印状(真田家文書)、那須衆の大関氏が徳川軍として出陣したことが記された記録「丹治比系伝」(大田原市黒羽芭蕉の館所蔵)など。那須衆の福原氏が小田原参陣の際に秀吉から拝領したとされる刀も初公開されている。

同館の重藤智彬学芸員は「激動の時代の中で、那須の武将たちがどう行動し生き残ったか。史料を通して知ってほしい」と話している。23日まで。問い合わせは同館(0287・20・0220)。