米、イスラエルなど4カ国が紅海で演習

米国旗(ロイター)
米国旗(ロイター)

中東のバーレーンに司令部がある米海軍第5艦隊は11日、紅海で同国やイスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)と合同で演習を始めたと明らかにした。米国の仲介でイスラエルは昨年、UAEやバーレーンと国交を正常化した。ロイター通信によると、この4カ国による合同海上演習が公表されたのは初めて。

第5艦隊の発表によると、演習は5日間の予定で10日に始まった。「地域の治安や安定に不可欠な航行の自由や円滑な貿易を支える」ことを目的に、捜索や拿捕(だほ)などの訓練を行うとしている。具体的な演習海域は明かしていない。

紅海はインド洋と地中海を結ぶ海上交通の大動脈。サウジアラビアやイエメンの沖合ではここ数年、イエメンの親イラン民兵組織フーシ派によるとみられる原油タンカーなどへの襲撃がしばしば起きていた。

米国は核問題をめぐって今月29日に再開されるイランとの間接協議を前に、同国への威圧も強めている。10月30日には、米戦略爆撃機B1がバーレーンやエジプト、イスラエルやサウジアラビアの戦闘機とともに、イラン沿岸のホルムズ海峡やスエズ運河、紅海など、海洋上の要衝の上空を飛行した。(カイロ 佐藤貴生)