「最古のユズ」収穫始まる 埼玉・毛呂山

特産品の「桂木ゆず」を収穫する市川覚さん=12日午前、埼玉県毛呂山町(兼松康撮影)
特産品の「桂木ゆず」を収穫する市川覚さん=12日午前、埼玉県毛呂山町(兼松康撮影)

ユズの産地として知られる埼玉県毛呂山町で、日本最古のユズを標榜(ひょうぼう)する特産品「桂木(かつらき)ゆず」の収穫が始まった。

生産者の一人、市川覚さん(73)は12日から収穫を始めた。南東向きの日当たりの良い傾斜地に約200本の木が植えられている。今年は収穫が少ない「裏年」にあたり、昨年の半分ほどの10トン前後の収穫を見込んでいるという。

毛呂山町観光協会によると、町域でのユズの生産は奈良時代に始まったとされ、江戸時代には、地名にちなんだ「桂木ゆず」の呼称が使われていた。この呼び名は平成29年に商標登録され、生産者らがブランド化を図っており、昨年12月にはシンガポールに初めて輸出された。

協会の中里公哉事務局長は「桂木ゆずは皮が厚く香りが良いことが特長で、ジャムやポン酢などの加工品にも向いている」とアピールしている。(兼松康)