サッカー日本、連動少ない攻撃改善必須 清雲栄純氏

ベトナムに勝利した日本代表イレブンら=ハノイ(ⓒJFA)
ベトナムに勝利した日本代表イレブンら=ハノイ(ⓒJFA)

勝利という結果が最も重要なのはいうまでもない。目的を達成した中で気になったのは組織的な連係に乏しく、選手個々のボールを持つ時間が長くなった攻撃面。ベトナムに守備の狙いを絞りやすくしてしまっていた。W杯出場権を得るためには、16日のオマーン戦を含めた残り5試合で改善が求められる。

ボールを効果的に動かせなかった原因は、両サイドバックと中盤が3トップと連動する場面が少なかった点にある。決勝点は大迫、南野、伊東の3トップの連係で奪った。さらに相手守備陣を混乱させるために、3トップを両サイドバックがサポートして幅を作ったり、中盤の選手が3トップを追い越してゴール前に迫ったりする動きがもっとほしかった。

注目の若手は前田や上田がベンチ外で、三笘にも出場機会はなかった。勝った10月のオーストラリア戦から変わった先発は山根だけだった。森保監督の采配を大胆さに欠けると批判する向きもあるだろう。しかし、W杯予選はテストの場ではない。勝利を最優先に考え、結果を出したオーストラリア戦のメンバーを軸に戦うのは自然な選択だ。

W杯出場権を争うとみられるサウジアラビアとオーストラリアは同日の直接対決で引き分けた。日本との勝ち点差は首位サウジアラビアが4、2位オーストラリアは1でそれぞれ「2」縮まった。両チームとの直接対決を残す日本は重圧をかけられる状況を作った。圧力を高めるために、オマーンからも勝ち点3をもぎ取りたい。(元日本代表コーチ)