浪速風

緩まぬ日本人

サッカーW杯最終予選で、オーストラリアに競り勝った日本代表に拍手を送るサポーター。大勢がマスクを着用していた=埼玉スタジアム
サッカーW杯最終予選で、オーストラリアに競り勝った日本代表に拍手を送るサポーター。大勢がマスクを着用していた=埼玉スタジアム

産業技術総合研究所(産総研)がJリーグや日本サッカー協会と合同で実施した「ワクチン・検査パッケージ」の技術実証で、うれしい調査結果が明らかになった。10月に行われた計8試合で、ワクチン接種済証か検査の陰性証明を提示してスタジアムに入場した観客のマスク着用率や、歓声をあげる時間を調べた

▼発表によると、人工知能(AI)を用いた観客席の画像解析で、パッケージ利用者の93%がマスクを着用。その他の観客は95%で、ワクチン接種や陰性証明による「緩み」はほとんど見られなかった。また、応援の主体は拍手で、好機などで歓声が発生したのは、試合時間の2・8%だけだった

▼この規範意識の高さ、用心深さは、日本人ならでは。先にワクチン接種が進んだ英国などで新型コロナウイルス感染が再拡大している一方で、日本の新規感染者数が低い水準を保てている要因の一つだとも思う。「美質」なのだから、このまま守り通してほしい。