井崎脩五郎のおもしろ競馬学

ハワイ由来の「レイパパレ」、チャンスはあり

エリザベス女王杯の追い切りで調整するレイパパレ(手前)=11月10日、栗東トレセン(岩川晋也撮影)
エリザベス女王杯の追い切りで調整するレイパパレ(手前)=11月10日、栗東トレセン(岩川晋也撮影)

レイパパレというのは、どういう意味なのだろう。

そう、今週のエリザベス女王杯で人気になっている、あのレイパパレである。鹿毛の4歳牝馬。

『ハワイ語-日本語辞典』(千倉書房)にあたってみたところ、レイ(lei)は花の冠、パパレ(papale)は帽子、と分かった。

「あら、知らなかったの? ハワイの若大将で、星由里子さんがハワイでかぶってたやつ。花飾りのついた帽子。あれがレイパパレよ」

近所のうなぎ屋の女将(おかみ)にそう言われたが、いつの映画なんだよ。調べたら、『ハワイの若大将』は1963年の製作。58年も前である。

「女将、オレはそのころ、受験勉強中で映画なんて見てないんだよ」

「あら、かわいそう。私はそのころ、田沼雄一にうつつを抜かしてたわ」

「誰、それ?」

「加山雄三さんが演じた、若大将の役名」

よく、そんなこと覚えているもんだなあと思う。「ホントよねえ、亭主の名前だって、うっかりすると出てこないのに」

そんな名前の馬がいるのならと、女将はエリザベス女王杯でレイパパレを買うという。はたしてどんな結果が出るか。

レイパパレはこれまで、8戦して①①①①①①③④着という成績。

ここ2戦の敗退は、初距離、初の関東遠征と、敗因がはっきりしている。今回は地元の阪神で、距離も経験済みだから、チャンス濃厚だろう。

しかし、一つだけ気になることがある。レイパパレの着順がここ3戦、「1着→3着→4着」と下がり続けていること。こんなふうに、3走前を起点にして着順が下がり続けている馬は、エリザベス女王杯が3歳以上で行われるようになった1996年以降、【2・0・4・49】と好走例が乏しいのだ。勝ったのは前3走ともGⅠだったスノーフェアリー(レイパパレは前走がGⅡ)と、当日が道悪馬場だったマリアライトのみ。オレは単穴ぐらいにとめとこ。(競馬コラムニスト)