弥生人の足跡 数百カ所 奈良、藤原京跡で水田や墓の痕跡

水田跡で見つかった足跡を指す奈良県立橿原考古学研究所の研究員=11日午前、奈良県橿原市の藤原京跡の調査区
水田跡で見つかった足跡を指す奈良県立橿原考古学研究所の研究員=11日午前、奈良県橿原市の藤原京跡の調査区

藤原京(奈良県橿原市、694~710年)跡で、弥生時代前期(約2500年前)の水田や墓の痕跡が見つかり、県立橿原考古学研究所(橿考研)が11日、発表した。藤原京の道路跡も確認された。

今回の発掘は奈良県立医科大の新キャンパス整備に先立ち行った。藤原京の領域内に複数の調査区を設け、計約7千平方メートルを調査した。

水田などの痕跡が見つかった藤原京跡の調査区(手前中央)=5日、奈良県橿原市(県立橿原考古学研究所提供)
水田などの痕跡が見つかった藤原京跡の調査区(手前中央)=5日、奈良県橿原市(県立橿原考古学研究所提供)

紀元前5世紀~同4世紀ごろの水田を9面分、東西約25メートル、南北約20メートルにわたり検出確認した。取水口とみられる跡も見つかり、周囲には数百カ所の足跡もあった。

子ども用とみられる土器棺も二つ出土し、その周囲は墓と判断した。

東西約500メートルの範囲に居住域、墓域、水田などが配置された土地利用の姿が浮かび上がった。

藤原京跡の調査区から出土した子ども用とみられる土器棺=11日午前、奈良県橿原市
藤原京跡の調査区から出土した子ども用とみられる土器棺=11日午前、奈良県橿原市