林死刑囚の面会制限「違法」 国に89万円賠償命令

大阪地裁=大阪市北区
大阪地裁=大阪市北区

大阪拘置所で再審請求のため弁護士と打ち合わせをする際のパソコン使用などを違法に制限されたとして、平成10年に和歌山市で4人が死亡した毒物カレー事件で殺人罪などに問われ、死刑が確定した林真須美死刑囚(60)が国に1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が11日、大阪地裁であった。山地修裁判長は国側の裁量権の逸脱・乱用を認め、89万円の支払いを命じた。

林死刑囚は再審請求をしていた平成27~29年、拘置所で弁護士と打ち合わせのため複数回面会。この際、証拠資料の入ったパソコンの使用が制限されたり、時間延長を申し出ても認められなかったりしたと訴えていた。

判決理由で山地裁判長は、再審請求の打ち合わせのため立ち会いなしの秘密面会をする利益は、十分に尊重・保護されなければならないと指摘。資料やデータの入ったパソコンの使用も打ち合わせに必要不可欠で、「秘密交通権として保障される行為」と述べた。