埼玉りそな銀と武蔵野銀、4~9月期は増収増益

埼玉県内に本店を置く埼玉りそな銀行と武蔵野銀行の令和3年4~9月期決算が11日、出そろった。埼玉りそな銀行は手数料収入などが増え、売上高に当たる業務粗利益と本業のもうけを示す実質業務純益は増収増益となった。武蔵野銀行も、貸出金利息収入などの資金利益が伸びたことで業務粗利益と実質業務純益は増収増益だった。

埼玉りそな銀行の業務粗利益は前年同期比2・6%増の595億円、実質業務純益は同4・0%増の214億円だった。政策保有株の配当金が増えたことも奏功した。最終利益は、与信費用が減ったことで同17・9%増の160億円と大きく増えた。

福岡聡社長は今後の見通しについて「引き続き新型コロナウイルスの感染防止に注意するのが現実的な対応で、経済回復のスピードは緩やかだろう」との認識を示した上で「顧客の持続可能な成長を後押しするスタンスを強めていきたい」と語った。

武蔵野銀行の業務粗利益は同5・2%増の249億円、実質業務純益は同19・8%増の82億円だった。手数料収入が増えたことも寄与した。埼玉りそな銀行と同様、与信費用が減ったことで最終利益は同51・7%増の49億円と大幅に増えた。

長堀和正頭取は「年末年始に向けて感染再拡大の懸念も払拭できず、薄氷を踏む状況が続いていると認識している。顧客の心に寄り添った支援に注力していく」と強調し、企業の事業再構築支援やキャッシュレス化の取り組みなどを加速する考えを示した。(中村智隆)