均衡破る杉本の先制2ラン オリ日本シリーズ王手

【オリックスーロッテ】六回、先制の2ランを放つオリックスの杉本=11月11日、京セラドーム大阪(榎本雅弘撮影)
【オリックスーロッテ】六回、先制の2ランを放つオリックスの杉本=11月11日、京セラドーム大阪(榎本雅弘撮影)

両チームとも得点が入らない重苦しいムードを吹き飛ばしたのは、今季のホームランキングの一振りだった。京セラドーム大阪で11日に行われたロッテとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦。六回2死一塁から、オリックスの4番杉本が先制2ラン。日本シリーズ進出に王手をかける一打に「打ったのはスライダー。何とか打球が上がってくれてよかった」と笑顔で話した。

2死走者なしから、3番の吉田正がロッテ先発の美馬の右足を直撃する安打で出塁。美馬は降板となり、マウンドに急遽(きゅうきょ)、東妻(あづま)が上がった。その真ん中に甘く入った初球を見逃さなかった。軽く振り抜くと、打球は弾丸ライナーで左翼席へ。歓喜の表情でダイヤモンドを一周すると、ベンチ前では右手を突き上げるおなじみのポーズ。この日は吉田正も加わり、それまで静まり返っていたスタンドを大いに沸かせた。

6年目の今季、過去5年で通算9本塁打の男がレギュラーシーズンで打率3割1厘、32本塁打と覚醒。なかでもロッテ戦は打率4割3分、13本塁打と得意とする。この試合の第1、2打席もヒットを放ち、相性の良さを見せつけていた。

山本の快投で「おんぶに抱っこで勝たせてもらった」とT-岡田が語ったファイナルステージ第1戦。五回2死満塁の好機に三ゴロに倒れ、悔しい思いをした。4番がその雪辱を果たした。(鮫島敬三)