東証反発、恒大利払いで 米株安は重荷に

11日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反発した。中国の不動産大手、恒大集団が利払いを実施したとの報道を受け、ひとまずデフォルト(債務不履行)が回避されたと投資家心理が改善した。一方、前日の米株安は重荷だった。

午前10時現在は前日終値比56円99銭高の2万9163円77銭。東証株価指数(TOPIX)は1・78ポイント安の2006・18。

恒大集団が米ドル建て債の利払いを実施したと米ブルームバーグ通信が報じたことで、買い安心感が広がった。

一方、前日の米株式市場では、10月の消費者物価指数が記録的な上昇率となったことや、雇用に関する経済指標が低水準だったことからインフレ懸念が一段と意識され、嫌気した売りが広がった。

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