死刑や憲法9条改正の反対運動も 瀬戸内寂聴さん

「法話の会」を開く瀬戸内寂聴さん=平成27年9月
「法話の会」を開く瀬戸内寂聴さん=平成27年9月

9日に99歳で死去した作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんは、女性の業(ごう)を描いた小説の執筆や法話を通じた多彩な活動を続ける一方で、死刑や東日本大震災後の原発再稼働、憲法9条改正に反対する運動にも積極的に参加していた。

平成28年10月に福井市内で開催された日本弁護士連合会の死刑制度に関するシンポジウムでは、ビデオメッセージで「人間が人間を殺すことは一番野蛮なこと。殺したがるばかどもと戦ってください」と発言。犯罪被害者支援の関係者から批判が上がり、後に「お心を傷つけた方々には、心底お詫(わ)びします」と謝罪した。

東日本大震災をめぐっては、義援金活動や被災地訪問を重ねつつ、原発再稼働に抗議するハンガーストライキに参加したこともあった。被災地支援について、「お見舞いや寄付などできることはなんでもしてきましたが、それは、仏教徒ゆえの義務です」と語っていた。

憲法9条改正にも反対の立場で、25年に東京都内で開かれた宗教者による集会では「今後も日本は戦争をしない国として生きるべきです」とのメッセージを寄せた。27年には国会前の安全保障関連法案反対集会に参加した。

>【話の肖像画】瀬戸内寂聴さんインタビュー(1)=2013年