デクラーク南ア元大統領死去 アパルトヘイト集結に尽力 マンデラ氏と平和賞

南アフリカのデクラーク元大統領(AP)
南アフリカのデクラーク元大統領(AP)

【カイロ=佐藤貴生】南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離)の終結に尽力した白人与党の元指導者で、故マンデラ元大統領と1993年にノーベル平和賞を共同受賞したフレデリク・デクラーク元大統領が11日、ケープタウンの自宅で死去した。85歳だった。同氏の財団によると、がんで闘病中だった。

デクラーク氏は36年、ヨハネスブルク生まれ。72年に国会議員となり、89年に当時の白人与党、国民党の党首に就任した。大統領だった90年2月、国家反逆罪で終身刑を宣告されて収監中だった「アフリカ民族会議」(ANC)の指導者マンデラ氏を約27年ぶりに釈放し、黒人との対話路線にかじを切った。

91年には人種登録法の全廃などを打ち出し、アパルトヘイトとの決別を表明。同国史上初となる94年4月の全人種選挙への道筋をつけた。選挙ではANCが大勝し、マンデラ氏が初の黒人大統領に就任した。

ただ、マンデラ氏との確執はその後も残ったほか、アパルトヘイト擁護ともとれる発言で物議を醸すなど、業績は議論の的になってきた。93年には南アの核開発計画の存在を明かし、90年までにすべて廃棄したと述べた。