尖閣へ部隊展開想定か 空自、米特殊作戦機と訓練

沖縄県の宮古島、石垣島北方で、米空軍のMC130J(右)、CV22オスプレイ(左)と共同訓練する航空自衛隊のUH60J救難ヘリコプター=9日(防衛省提供)
沖縄県の宮古島、石垣島北方で、米空軍のMC130J(右)、CV22オスプレイ(左)と共同訓練する航空自衛隊のUH60J救難ヘリコプター=9日(防衛省提供)

航空自衛隊は11日、沖縄県の宮古島、石垣島北方で米空軍の特殊作戦機2機と9日に捜索救助訓練を実施したと発表した。尖閣諸島周辺とみなせる範囲での訓練を自衛隊が公表するのは異例。尖閣への部隊展開を想定した可能性がある。

防衛省は制服組トップの山崎幸二統合幕僚長と米インド太平洋軍のアキリーノ司令官が8~9日、日本最西端の与那国島にある陸上自衛隊駐屯地など南西諸島を訪問したことも公表した。尖閣の領有権を主張する中国に対し、共同訓練と高官の視察を連動させ強くけん制する狙いとみられる。

東シナ海を見る山崎幸二統合幕僚長(手前左)と米インド太平洋軍のアキリーノ司令官(同右)=沖縄県与那国島(防衛省提供)
東シナ海を見る山崎幸二統合幕僚長(手前左)と米インド太平洋軍のアキリーノ司令官(同右)=沖縄県与那国島(防衛省提供)

空自によると、米空軍の特殊作戦機は、CV22オスプレイとMC130Jで、いずれも敵の近くまで進入し、パラシュート降下で兵員を投入する任務などに活用される。空自からは沖縄県の那覇基地を拠点とする航空救難団のU125A救難捜索機、UH60J救難ヘリコプターが参加した。

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