浪速風

触って広がる世界

今月3日のリニューアルオープン直前、報道公開された橿原考古学研究所付属博物館の館内。「飛鳥美人」の複製陶板に触れることができる=2日午後、奈良県橿原市 (鳥越瑞絵撮影)
今月3日のリニューアルオープン直前、報道公開された橿原考古学研究所付属博物館の館内。「飛鳥美人」の複製陶板に触れることができる=2日午後、奈良県橿原市 (鳥越瑞絵撮影)

「本当に非接触でいいんですか?」。新型コロナウイルス禍で「接触」が避けられるなか、全盲の国立民族学博物館准教授、広瀬浩二郎さんがそんな問いかけをしている。きょう夜放送のNHK・Eテレ番組「バリバラ~障害者情報バラエティー」に出演。視覚情報が優先されがちな現代社会で「触」の奥深さを訴える。

▼同館で開催中の「ユニバーサル・ミュージアム―さわる!〝触〟の大博覧会」(30日まで)を企画。脳性まひで障害があるタレント、玉木幸則さんが訪れ〝見えない世界を触る〟体験を紹介する。

▼視覚障害者にとって何かに触れることは生命線ともいえるが、健常者はあまり意識してこなかっただろう。コロナ禍で触れない時間が長くなるほど、より触れることの大切さが実感されるようになったのではないか―と広瀬さんはいう。歴史に触る、音に触る、触って楽しめる「タッチアート」の世界って?

こんな状況だからこそ、知りたい。