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都心部にヘリ離着陸 「空飛ぶクルマ」実現に向け実証実験

空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験が行われ、都心部にあるビルの屋上へリポートでヘリコプターの離発着の様子が披露された=11日、大阪市西区(前川純一郎撮影)
空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験が行われ、都心部にあるビルの屋上へリポートでヘリコプターの離発着の様子が披露された=11日、大阪市西区(前川純一郎撮影)

ANAホールディングス(HD)やオリックスなどは11日、2025年大阪・関西万博での輸送手段として活用が期待される「空飛ぶクルマ」の実現に向け、高層ビルの屋上にあるヘリポートを活用する実証実験を行った。この日はヘリコプターを使用し、都市部で飛行した際の騒音や、地上の交通機関との移動時間の差などを調べた。

11日午後に公開された実証実験では、ヘリコプターは大阪府泉佐野市の関西国際空港を出発し、大阪市中心部のオフィス街にあるオリックス本町ビルのヘリポートに到着、さらに神戸空港(神戸市中央区)に向かった。電車や地下鉄を乗り継いだ場合、約1時間かかる関空からオリックスまでの移動時間がヘリの場合12分だった。搭乗したオリックスの担当者は「渋滞もなく、本当に便利。雨は降っていたが、天候も気にならなかった」などと話した。

空飛ぶクルマは電動で自動操縦が可能な垂直離着陸機のことで、次世代の移動手段として各国で開発が進められている。空飛ぶクルマの運航サービスを視野に入れるANAHDの保理江(ほりえ)裕己(ゆうき)・エアモビリティ事業化プロジェクトディレクターは大阪・関西万博で「市内や空港と会場とを結ぶ輸送サービスを提供していきたい」と話した。

実験は、大阪府が進める、空飛ぶクルマの実現に向けた調査事業の一環として行われた。日本では、都市部において離着陸に利用できる場所が数少ないとして、離着陸場の確保や法整備など、実用化に向けた環境整備が求められている。