金商法違反で「ジュビリーエース」関係者7人逮捕 警視庁

警視庁=東京都千代田区
警視庁=東京都千代田区

仮想通貨の価格差売買などを通じて利益を得て、出資者に高い配当が与えられるなどする金融関連商品「ジュビリーエース」などをめぐり、警視庁生活経済課は金融商品取引法違反(無登録営業)などの疑いで、東京都世田谷区の会社役員、玉井暁容疑者(53)ら7人を逮捕した。

逮捕容疑は昨年6月~11月、許可を受けずに出資者6人に対し、投資グループに出資すれば配当を受けることができると勧誘し、無登録で金融商品取引業を行ったとしている。

関係者によると、出資トラブルになっているのはジュビリーエースのほか「ジェンコ」などの商品。両商品もFXの運用益を配当に充てるなどとして高利回りをうたっていたものの、すでに出金停止になっている。

いずれも専用のサイトを通じて暗号資産(仮想通貨)を購入し、残高などに応じて配当が支払われる仕組みとなっていた。紹介者が登録したり、紹介者が収益を上げたりしても勧誘者が配当を得られるシステムだったという。

勧誘者は紹介者に対して、「必ずもうかる」「月利10%」などと勧誘。中にはセミナーやビデオ会議アプリなどを通じて、多額の利益を得たとして「情報だけで人生が変わってしまう」などと出資を勧めていた勧誘者もいた。

いずれの商品も海外に運営会社があるとされる。運営者側は出金停止の理由について、システムメンテナンスや国外との仮想通貨での送金のやり取りが難しくなったことなどを挙げているという。中には数千万円を引き出せなくなった人がいるほか、関西の大学では商品を勧めた友人間でトラブルとなる事例もあった。

関係者によると、関東財務局が昨年秋ごろ、ジュビリーエースの運営会社に対し、扱っている商品が金融商品に当たる可能性があるとして照会書を送付していた。警視庁も同商品をめぐるトラブルを把握。勧誘者の関係先を家宅捜索したほか、任意で事情を聴くなどしていた。