皇室の先祖の墓として宮内庁が管理する箸墓古墳は周囲が柵で囲まれ、他の天皇陵などと同様に立ち入りも発掘もできない。ただ、柵の外にも古墳は広がっていて、墳丘の一部や周濠(しゅうごう)は今も民家や田畑の地下に眠っている。この部分を発掘できる数少ないチャンスが、古墳に隣接する家の建て替えなど掘削を伴う工事だ。着工前に行われる発掘を主に担当するのが、地元の奈良県桜井市教育委員会。民家の場合は面積も小さくなるが、丹念な調査によって研究者が予想もしなかった発見につながった。
THE古墳
皇室の先祖の墓として宮内庁が管理する箸墓古墳は周囲が柵で囲まれ、他の天皇陵などと同様に立ち入りも発掘もできない。ただ、柵の外にも古墳は広がっていて、墳丘の一部や周濠(しゅうごう)は今も民家や田畑の地下に眠っている。この部分を発掘できる数少ないチャンスが、古墳に隣接する家の建て替えなど掘削を伴う工事だ。着工前に行われる発掘を主に担当するのが、地元の奈良県桜井市教育委員会。民家の場合は面積も小さくなるが、丹念な調査によって研究者が予想もしなかった発見につながった。