御殿場市民、川勝氏「知事辞職」求め県議会に請願

川勝平太静岡県知事辞職を求める御殿場市民の請願を受け取る宮沢正美県議会議長(右)=10日、県庁の県議会議長室(田中万紀撮影)
川勝平太静岡県知事辞職を求める御殿場市民の請願を受け取る宮沢正美県議会議長(右)=10日、県庁の県議会議長室(田中万紀撮影)

10月の参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で川勝平太知事が「御殿場にはコシヒカリしかない」などと発言したことに対し、御殿場市民が10日、川勝氏の知事辞職を求める請願を、宮沢正美県議会議長宛てに提出した。29日開会の県議会12月定例会にはかられることになる。

提出したのは自営業、嶋田康一さん(50)。請願書では「一部地域を差別し、辱(はずかし)める発言」「言い訳に終始し、全く反省の色は見られない」などと指摘。「川勝平太知事は知事の職を辞すること」と求めている。

県庁で自民改革会議の野崎正蔵代表に請願書を渡した後に取材に応じ、「御殿場市民として大きな怒りを覚えた。同じ県内の首長が演説で自治体を比較すること自体が間違っている」と強調した。

9日の川勝氏の会見が、怒りに油を注いだという。「誤解を生んだ責任がある」「市民を傷つけたのは本意ではない」としつつ「選挙での論戦」「候補者の比較のため」など正当化の言葉が先行した姿勢に、嶋田さんは「誤解と言うが、言い訳にしか聞こえなかった。謝罪の言葉がまるっきり感じられなかった」と憤慨した。

自民側を通じて請願の提出を受けた宮沢議長は「議会としてはしかるべき手続きに従ってしっかり議論したい」と引き取った。

請願は憲法に定められており、公務員の罷免や法律・条例の制定などを議会を通じ申し立てることができる。地方自治法で「議員の紹介」が定められ、今回は自民党会派を通じた提出となった。

9日には現県議全67人のうち自民党、公明党を中心に49人が連名で川勝氏に発言への抗議文を提出しており、過半数の賛成が必要な請願が採択される可能性もある。採択後、議会が「措置することが適当と認めるもの」は対象者に送られ、経過や結果の報告を請求できることになっている。