ふくおかFGは減収増益 十八親和合併で経費削減

記者会見するふくおかフィナンシャルグループの柴戸隆成会長兼社長
記者会見するふくおかフィナンシャルグループの柴戸隆成会長兼社長

ふくおかフィナンシャルグループ(FG)が10日発表した令和3年9月中間連結決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が前年同期比1・3%減の1396億円、最終利益が同6・4%増の279億円で減収増益だった。金融市場が堅調に推移したことで有価証券の運用益や投資信託の販売手数料が伸びたことに加え、長崎が拠点の十八親和銀行の合併効果による経費削減が増益に寄与した。

十八親和銀は旧十八、旧親和両銀が合併して昨年10月に発足。システム統合などの効果で経費は同36億円減少した。信用コストは傘下の福岡、十八親和、熊本3行合算で同74億円増の3億円だった。前年同期は新型コロナウイルス感染拡大の影響を見越して予防的に積み増していたが予想を下回り、70億円の戻り益があったため、前年同期比では増加したものの、低い水準に収まった。

傘下3行合算の最終利益は同6・2%増の354億円だった。5月末に開業したデジタルバンク「みんなの銀行」は最終損益が14億円の赤字だった。

令和4年3月期の連結業績予想は、最終利益が前期比18・7%増の530億円と、5月公表の当初予想から30億円上方修正した。

柴戸隆成会長兼社長は記者会見で「政府や日銀などによる強力なコロナ支援策で倒産も少なく、信用コストも低位で安定した。マーケットも堅調で久しぶりにフォローの中で経営ができた」と振り返った。