がん10年後生存率58・9%、治療薬進化で改善続く

がん患者の10年後生存率は58・9%に上昇した
がん患者の10年後生存率は58・9%に上昇した

国立がん研究センターは10日、平成17~20年にがんと診断された人の10年後の生存率は、さまざまな部位のがん全体で58・9%との集計結果を発表した。前回集計の16~19年より0・6ポイント上昇した。

調査を担当した群馬県衛生環境研究所の猿木信裕所長は「診断法や治療薬の進化で、手術と薬の組み合わせなど、標準治療が広がってきたことが貢献しているのではないか」と話した。

10年生存率の発表は7回目。全国のがんセンターなど32施設で診断、治療を受けた約12万件のデータを集計した。

部位別で生存率が高いのは前立腺がん(99・2%)、乳がん(87・5%)、甲状腺がん(86・8%)など。反対に低いのは膵臓(すいぞう)がん(6・6%)、肝がん(17・6%)、胆のう・胆管がん(19・8%)だった。23~25年に診断された人の5年後の生存率は、がん全体で68・9%だった。