特別国会が召集された10日、衆院選で初当選した千葉県選出の国会議員も本会議に出席し、国政の場で本格始動した。このうち選挙区で勝利した立憲民主党の本庄知史氏(8区)と自民党の松本尚氏(13区)は、いずれも同日午前に初登院。喜びと緊張を交えながら、有権者の負託に応える決意を新たにした。
「早く仕事がしたい。ここまで来たとの感慨はあるが、それに浸っている余裕はあまりない」。松本氏は同日午前8時過ぎ、国会議事堂に到着。正門を入った所で記者団の取材に応じ、笑顔で政治家としての意気込みを語った。
医師でもある松本氏は、選挙戦で危機に強い医療体制づくりを訴え、災害派遣医療チーム(DMAT)の法制化など5つの政策を掲げた。「DMATの法制化は一番、実現可能性が高い」とした上で「非常時に日本の医療体制は非常に脆弱(ぜいじゃく)だ。これを何とかしたい」と強調した。
一方、本庄氏は柏市内で駅頭に立った後で初登院。「国民と向き合う、国や社会が抱えている課題と向き合う、この基本姿勢で臨みたい」と抱負を述べた。
立民の岡田克也元副総理の秘書を長年務めた本庄氏にとって、国会はなじみの場所だが、「選挙を経て、地元を代表してここに来たと思うと本当に違う景色に見える。厳粛な気持ちだ」と緊張した表情を見せた。岡田氏からは「やることは決まっている。しっかりやれ」と激励されたという。
県関係では、選挙区で敗れたものの比例復活で初当選した日本維新の会の藤巻健太氏や、れいわ新選組の多ケ谷亮氏も初登院した。