中国、卸売物価が2カ月連続で過去最大更新

中国江蘇省の港のコンテナ船(CFOTO=共同)
中国江蘇省の港のコンテナ船(CFOTO=共同)

【北京=三塚聖平】中国国家統計局が10日発表した10月の工業品卸売物価指数(PPI)は、前年同月比13・5%上昇した。上昇率は前月から2・8ポイント拡大し、記録が確認できる1996年以降で過去最大となった。2カ月連続で過去最大を更新した。国際的な資源高に加え、主な発電燃料である石炭の需給が逼迫(ひっぱく)したことも響いた。

統計局は「国際的な輸入の要因に加え、国内の主要エネルギーと原材料の供給が不足した影響を受けた」と分析している。

業種別では、石炭不足を背景に石炭採掘・選鉱業が、前年同月の2倍と大きく伸びた。石油・天然ガス採掘業が6割上昇するなど、エネルギー関連の値上がりが目立つ。原材料などの生産品目が17・9%伸びる一方で、耐久消費財などの生活品目は0・6%の上昇にとどまる。

統計局が同時に発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1・5%上昇した。上昇率は前月から0・8ポイント上がり、5カ月ぶりに拡大。昨年9月以来の大きさとなる。

夏の大雨の影響で生鮮野菜が15・9%上昇したほか、燃料高によりガソリンなどの値上がりも目立った。中国人の食卓に欠かせない豚肉は、アフリカ豚熱(ASF)による影響の反動で、44・0%下落した。

生産コストの上昇を受けた最終製品への価格転嫁が進んでおらず、企業のコスト負担が増しているとみられる。年末に向けて景気の先行きが懸念される。