雇用助成金を不正受給か 日本旅行業協会長の会社

旅行会社の業界団体「日本旅行業協会」の会長が代表取締役を務める旅行会社が、雇用調整助成金を不正に受給した疑いがあることが10日、分かった。労働局からの調査を受け、事実関係を調べる第三者委員会を10月に設置した。

この会社はワールド航空サービス(東京都千代田区)で、代表取締役会長の菊間潤吾氏が日本旅行業協会の会長を務めている。同社の担当者は「労働局から助成金に関する調査を受けている」と話した。

雇用調整助成金は従業員の休業手当の一部を国が支援するもので、新型コロナウイルス感染症流行で打撃を受けた企業の経営を支えている。国内外の旅行需要の激減で旅行大手のJTBなど各社の業績は大幅に悪化しており、社員を休ませて雇用調整助成金を受給している。

菊間氏は日本旅行業協会の前会長が在職中に死去したことに伴い、7月に後任に就いたばかりだった。協会の7月時点の正会員は大手を含む1135社。政府の観光支援事業「Go To トラベル」の運営事務にも参画している。