熱海土石流 遺族が殺人容疑で告訴状提出

熱海土石流をめぐり盛り土業者らに対する殺人容疑の刑事告訴状を提出し、記者団の取材に応じる遺族の小磯洋子さん(右端)ら=10日、熱海市
熱海土石流をめぐり盛り土業者らに対する殺人容疑の刑事告訴状を提出し、記者団の取材に応じる遺族の小磯洋子さん(右端)ら=10日、熱海市

静岡県熱海市で7月に発生した大規模土石流で、十分な安全対策を取らないまま盛り土造成を続けたなどとして、犠牲者6人の遺族5人が10日、殺人容疑で起点の土地の現旧所有者への告訴状を熱海署に提出した。遺族側は、両者に「住民が死んでも構わない」との未必の故意があったと主張している。

現旧所有者の代理人弁護士はいずれも「捜査に協力する」としつつ、「殺人容疑とはいかにも不穏当だ」(現所有者)、「立証は難しいのでないか」(旧所有者)などと遺族側を批判した。

告訴状によると、平成23年まで起点の土地を所有した不動産管理会社(神奈川県小田原市)の元幹部は熱海市から少なくとも7度、行政指導を受けながら、災害防止措置を取らないまま土砂搬入を続けたとしている。現所有者は、市から安全対策工事を実施するよう求める文書を受け取りながら、必要な措置を取らなかったとしている。