オリックス「もう山本、山本」 エースが「スミ1」で完封

【オリックスーロッテ】ヒーローインタビューを受け、ポーズを取るオリックスの山本(右)とTー岡田=11月10日、京セラドーム大阪(薩摩嘉克撮影)
【オリックスーロッテ】ヒーローインタビューを受け、ポーズを取るオリックスの山本(右)とTー岡田=11月10日、京セラドーム大阪(薩摩嘉克撮影)

味方の援護は一回の1点のみ。苦しいはずの展開だが、最多勝、最優秀防御率など投手4冠に輝いたオリックスのエースは涼しい顔で投げ続けた。10日に京セラドーム大阪で行われたパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦。先発の山本がロッテを相手に4安打無四球の完封劇。奪三振も2ケタの10個。先制打を放ったT-岡田は「由伸(山本)におんぶに抱っこだった」と最敬礼。中嶋監督の試合後の第一声は「もう山本、山本、山本ですね」だった。

決して調子はよくなかったという。「立ち上がり、球を操りきれなかった」。フォークボールの制球がいつもより悪い中、カーブに活路を見いだした。直球との球速差は約30キロ。一回2死二塁でレアード、四回2死三塁で山口を見逃し三振にとった。試合中の修正能力の高さを発揮し、五回以降は威力のある直球とフォークを主体にパーフェクト投球。最後の126球目は151キロをマークした。

1勝のアドバンテージがあるだけに、なおさら負けられなかった試合で圧巻の投球。球団記録のシーズン15連勝の勢いはそのままに「ドキドキしたが、本当に勝ててうれしい」。T-岡田と並んだお立ち台では「途中、もうちょっと点が欲しいなと思った」と冗談を飛ばす余裕もあった。

プロ5年目で初めて経験するポストシーズン。「日本一で終われるよう、全力で投げていきたい」。25年ぶりの栄冠へ、背番号18は腕を振り続ける。(鮫島敬三)