米ブルームバーグ通信などは9日、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席のオンライン会談が来週にも開かれる見通しだと報じた。具体的な日時は調整中という。実現すれば、台湾問題や開発競争が激化する極超音速兵器などをめぐって米中間の緊張が高まる中での会談となる。
ジャンピエール米大統領副報道官は8日の記者会見で、米中首脳オンライン会談の狙いに関し「両国間の競争を、責任を持って管理するための継続的な取り組みの一環だ」と強調。「具体的な成果物は求めていない」と説明している。
米中双方は台湾問題などで応酬を繰り広げる一方、意思疎通の必要性では一致している。バイデン氏は今月、偶発的衝突を招く原因となる「誤解」を防ぐための取り組みを首脳会談で協議したいとの意向を示した。(共同)