衆院選で落選の石原氏、派閥会長辞任へ

自民党の石原伸晃氏=10月31日午後、東京都杉並区(納冨康撮影)
自民党の石原伸晃氏=10月31日午後、東京都杉並区(納冨康撮影)

先の衆院選で落選した自民党の石原伸晃元幹事長は9日夜、都内で開いた石原派(近未来政治研究会)の緊急幹部会で、派の会長職を辞任する考えを表明した。派は領袖が不在となることに加え、派の創設者の山崎拓元副総裁が立憲民主党候補を応援したために党除名処分の検討対象となるなど傷つき、存亡の危機に直面している。

石原氏は幹部会で、「いずれ身を引きたい」と言及した。11日の同派会合で正式に表明する見通しだ。当面、実質的な派の代表は森山裕元農林水産相が務める。

衆院選で自民は勝利したが、石原派にとっては散々な結果となった。石原氏だけでなく、会長代行の野田毅元自治相ら3人が落選したためだ。派はもともと自民で最小勢力だったが、選挙後の所属人数は7人まで落ち込んだ。

苦境に追い打ちをかけたのが山崎氏の「利敵行為」だ。山崎氏は衆院大阪10区から出馬した立民の辻元清美氏への支持を街頭で訴え、自民大阪府連が除名処分を党本部に上申する事態に発展した。石原派幹部は「創設者が処分を受ければ『近未来』の看板は使えなくなる」と頭を抱える。

10月の岸田文雄内閣発足により、同派の入閣者はゼロにもなった。

「派はバラバラなのだろう。うちに来ないか」

石原派の若手は、先の衆院選後、他派から移籍を呼びかけられたという。派の先行きは不透明なままだ。(奥原慎平)