経済財政諮問会議、予算編成へキックオフ 存在感低下懸念も

個別の政策でも、デジタル分野で地方活性化を検討する「デジタル田園都市国家構想実現会議」と規制改革を議論する「デジタル臨時行政調査会(臨調)」ができるなど、複数の会議体が立ち上がり、役割分担が分かりにくくなっている。

諮問会議はかつて、安倍晋三政権で経済産業省出身の官邸官僚が主導する「未来投資会議」に成長戦略の主導権を握られ、形骸化が指摘された。菅義偉(すがよしひで)前政権で一転して司令塔に返り咲いたが、岸田政権で再び退潮を余儀なくされそうだ。

ただ、成長戦略は憲政史上最長となった安倍政権ですら目立った成果が上らなかった難題。新型コロナウイルス禍からの力強い復興が求められる中で主導権争いによる議論の停滞は許されず、役割分担を分かりやすく整理する必要がある。(田辺裕晶)