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コロナワクチン 再燃防止へ着実な接種を

新型コロナウイルスの感染者数は全国的に低い水準が続き、新たな死亡報告が7日、1年3カ月ぶりにゼロになった。

ワクチンの普及が感染減に奏功していることは間違いあるまい。日本のワクチン接種率は既に先進7カ国でトップの水準にある。2回接種を完了した人は高齢者で9割を超え、全体でも7割超である。

しかし、安堵(あんど)して手を緩めてはいけない。丁寧な情報提供で接種率をさらに引き上げたい。同時に2回接種を終えた人への追加接種の準備を進める必要がある。

ワクチンの感染予防効果は、年代やウイルスの変異のタイプに限らず、時間の経過とともに低下することが分かってきたからだ。

諸外国では、2回接種を完了した人が新型コロナに感染する「ブレークスルー感染」の増加が見られる。

米国、英国、フランス、ドイツでは接種完了から8カ月のあたりから高齢者や基礎疾患のある人への追加接種を開始し、対象者も広げつつある。

日本の今の感染状況は落ち着いているが、日本だけが流行の再燃を免れると考えるのは楽観的に過ぎる。

政府は追加接種の対象者を、2回の接種を完了した全員とする方針だ。接種完了から8カ月以降に3回目の接種を行うことを目安として自治体に対応を求めた。着実に準備しなければいけない。

接種開始が早かった医療従事者には、年内に3回目の接種が始まる見込みだ。感染症が流行しやすい冬には、新型コロナが再び拡大する可能性も指摘される。医療職が感染の不安なく治療に当たれることが重要だろう。

接種間隔を8カ月以上あければ、高齢者の追加接種は年明けからになる。準備ができた自治体では前倒しで開始することも検討してはどうか。

2回目までの接種では、政府が自治体にペースアップを迫る一方でワクチンが不足する事態も起きた。政府が十分なワクチンを確保し、混乱を招かぬようにすべきなのは言うまでもない。

基礎疾患のある人への情報提供はこれまで十分だったとは言えない。疾患によっては新型コロナの重症化リスクが高かったり、抗体価が早く減弱したりする。学会は知見を収集し、患者に最善の選択肢を示してほしい。