桜山公園の冬桜で樹勢回復チームを立ち上げ 群馬県藤岡市

藤岡市の観光スポットにもなっている桜山公園(藤岡市提供)
藤岡市の観光スポットにもなっている桜山公園(藤岡市提供)

立ち枯れなど樹勢の衰退が問題となっている桜山公園の冬桜の回復を目指そうと群馬県藤岡市は、学識経験者ら5人による樹勢回復チームを立ち上げる。衰退の原因の調査と回復に向けたアイデアを策定する。

秋春に2度咲くのが特徴の冬桜。桜山公園の冬桜は、明治41年に日露戦争の戦勝を記念して1千本の苗が植樹されたのが始まり。昭和12年には国の名勝および天然記念物に指定。「三波石と共に名高い冬桜」と上毛カルタで詠まれるなど県民にも広く親しまれている。平成2年には「さくら名所100選」にも選ばれた。

市ではこれまで、植林などの周辺環境整備などさまざまな回復事業を繰り広げてきたが、群生する桜山頂上エリアでは平成24年に407本を数えた冬桜が令和2年には185本までに減少。「対策の成果は出ておらず、樹勢衰退の原因も不明」(文化財保護課)が現状だ。各施設の老朽化も目立つようになってきており、入込客も平成7年の約21万人をピークに減少傾向が続き、令和元年度には約7万7千人となっている。

回復チームは気象学や森林病理学、樹木生理生態学などの専門家で構成され、地球温暖化など幅広い視点から学術的アプローチで衰退の原因を探る。12月下旬には現地調査を行う。令和6年度をめどに、樹勢回復案を策定する。