北に撃沈された「天安」、護衛艦として復活

【ソウル=桜井紀雄】韓国海軍の新型護衛艦「天安(チョナン)」の進水式が9日、南東部の蔚山(ウルサン)で行われた。2010年に北朝鮮の魚雷攻撃を受けて黄海上の南北境界線である北方限界線(NLL)付近で撃沈され、乗組員46人が犠牲となった哨戒艦「天安」の名を冠した。

新型「天安」は2800トン級で全長122メートル。長距離対潜魚雷や、遠距離でも潜水艦を探知できる曳航(えいこう)ソナーを備えるなど、旧「天安」に比べて対潜作戦能力が大幅に強化された。進水式で徐旭(ソ・ウク)国防相は「天安を復活させ、(犠牲となった)英雄たちの献身を永遠に記憶するという国家の約束が守られた」と述べた。

23年に海軍に引き渡された後、NLL周辺の哨戒任務に就く。犠牲者の遺族も式に出席したが、旧「天安」の当時の艦長ら生存者58人は、北朝鮮による攻撃を否定する動画を政府が規制しなかったことに反発し、出席を拒否した。