PCR検査試薬が急伸、宝HDの9月中間最高益

新型コロナウイルスでPCR検査用試薬の需要が伸びている(タカラバイオ提供)
新型コロナウイルスでPCR検査用試薬の需要が伸びている(タカラバイオ提供)

宝ホールディングスが9日発表した令和3年9月中間連結決算は、最終利益が前年同期比約3・6倍の100億円と、平成25年9月中間期以来、8年ぶりに過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染拡大で、子会社のタカラバイオが手がけるPCR検査用試薬などが大きく伸びた。

売上高は新会計基準適用前と比べ10・5%増の1412億円、本業のもうけを示す営業利益が約3・7倍の216億円といずれも過去最高。会見した木村睦社長は「PCR検査関連製品が特に好調だった」と述べ、タカラバイオの売上高315億円のうち、PCR検査用試薬が120億円と4割ほどを占め、前年同期から約3倍に増えたと説明した。

一方、中核事業の宝酒造は感染拡大で飲食店向けの清酒や焼酎を中心に苦戦した。缶チューハイのアルミ缶に突起が見つかった問題で、商品の自主回収に伴い特別損失を約16億円計上したことも響いた。北米や欧州などに清酒やみりんなどを販売する海外事業では、外食市場の回復や、ネット通販も含めた小売市場が好調に推移した。

令和4年3月期連結業績予想は、売上高が2890億円、最終利益は前期比52・3%増の161億円と4年ぶりの過去最高益を見込む。