点滴連続中毒死、元看護師に午後判決 主文言い渡しは後回しに

久保木愛弓被告
久保木愛弓被告

横浜市の旧大口病院(現・横浜はじめ病院、休診中)で平成28年、入院患者3人の点滴に消毒液を混入し中毒死させたとして、殺人罪などに問われた元看護師、久保木愛弓(あゆみ)被告(34)の裁判員裁判の判決公判が9日午後1時半から、横浜地裁(家令和典裁判長)で開かれる。

公判では、久保木被告が起訴内容を全面的に認め、犯行時の刑事責任能力の程度が最大の争点となった。検察側は「完全責任能力があった」として死刑を求刑。弁護側は「心神耗弱状態にあった」として無期懲役が相当と主張している。

家令裁判長は先月22日の論告求刑公判で「静粛な状態で被告に判決理由を聴かせたい」とし、判決の内容に関わらず、主文の言い渡しは後回しにすると宣告している。

起訴状によると、被告は28年9月、入院患者の興津朝江さん=当時(78)=と西川惣蔵さん、八巻信雄さん=ともに同(88)=の点滴内に、医療器具の消毒などに用いられる消毒液「ヂアミトール」を混入して中毒死させたほか、別の患者に投与予定の点滴袋5つに消毒液を混入し、殺害する準備をしたとしている。