産経抄

11月8日

津田塾で英語を勉強中に終戦を迎えた。東大が共学になって2年目に入学する。東洋文化研究所の助手をしていた昭和28年から3年間、インド留学の機会を得た。研究テーマは、未開民族の社会構造である。

▼北東部アッサム地方のジャングルには、ゾウにまたがって分け入った。トラやヒョウには何回も出合った。人間を丸のみすることもあるヘビには特に警戒した。目的の村に着くと住み込んで調査を行う。つい最近まで「首狩り族」だった村も含まれていた。村長の家にあった壁いっぱいのシャレコウベにはさすがに驚いた。

▼先月94歳で亡くなった社会人類学者、中根千枝さんの若き日の冒険譚(だん)は、映画の人気シリーズ「インディ・ジョーンズ」を地で行くようなスリルに満ちている。その研究は欧州の学会で高く評価され、各地で講演や研究発表を行ってから帰国する。

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