群馬県クビアカツヤカミキリ被害、12市町に拡大 樹木6909本で確認

クビアカツヤカミキリ(群馬県提供)
クビアカツヤカミキリ(群馬県提供)

サクラやウメなど樹木を食い荒らし、枯死させる特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の被害拡大が止まらない。群馬県の令和3年度調査では樹木の被害本数が前年度比1・39倍の6909本に上った。被害が確認された自治体も1市増の12市町に広がっており、果樹生産園などへの悪影響が懸念されている。

外来昆虫のクビアカツヤカミキりは体長2~4センチで、全体が黒色で胸部だけが赤色という特徴がある。樹木に孵化(ふか)した幼虫が内部から食い荒らし最悪の場合倒木もある。

県の調査では、被害本数は年々増加する一方。本格調査が始まった平成29年度以降右肩上がりに増え、今年度は同年度比10倍以上となる約7千本に迫った。

発生自治体は、今年度初めて被害が確認された前橋市を加え計12市町。自治体別では東毛地域に集中しており、多い順に太田市2335本▽館林市1758本▽大泉町864本-となっている。

樹木の種類別では、サクラが全体の8割を占める5560本。次いでウメ826本、モモ235本だった。スモモやアンズへの被害もある。

ただ、ウメ産地が広がる県中西部地域では被害拡大が進んでおらず、県は「早期発見、早期駆除の対策が有効だった」とみている。

クビアカツヤカミキリは繁殖力が強く農薬も効きにくい。幼虫の糞(ふん)と木くずが混ざった「フラス」が出ている樹木が生息確認の目印となり、県は発見した場合は踏みつぶすなどの対応を呼び掛けている。