書評

『暮らしの中の二十四節気 丁寧に生きてみる』

きょう7日は二十四節気の「立冬」。暦の上では冬が始まる。こんな日に読みたいエッセーだ。

著者は、オペラの台本執筆や校歌の作詞など幅広い分野で活躍する人気俳人。先人らの俳句を伝統行事の解説などとともに収めている。二十四節気や節句などで分類し、43章で構成した。

俳句の並べ方が秀逸だ。例えば、第1章「立春」では小林一茶の「ちぐはぐの下駄から春は立にけり」の次に高浜虚子の「雨の中に立春大吉の光あり」を紹介し、春の捉え方の違いを浮き彫りにした。季節の移ろいを楽しみながら、自然の尊さを実感できる。(黛まどか著/春陽堂書店・1540円)