明秀日立が激戦制し初優勝 秋季関東高校野球大会

【明秀日立-山梨学院】三塁側応援席に優勝報告したあと、喜びを爆発させる明秀日立ナイン=7日、J:COMスタジアム土浦
【明秀日立-山梨学院】三塁側応援席に優勝報告したあと、喜びを爆発させる明秀日立ナイン=7日、J:COMスタジアム土浦

第74回秋季関東地区高校野球大会は7日、J:COMスタジアム土浦で決勝が行われ、県大会優勝の明秀日立が山梨学院(山梨1位)を9-7で破り、初優勝を果たした。県勢の関東大会制覇は平成15年の土浦湖北以来、18年ぶりとなる。明秀日立は2点を追う五回、石川と猪俣のソロ本塁打2本で同点に追いつき、六回に本坊の適時二塁打で勝ち越し。再び同点とされた七回には、伊藤が決勝の2点適時三塁打を放った。明秀日立は明治神宮野球大会に出場し、21日に中国地区代表の広陵(広島)と対戦する。

打撃戦に決着をつけたのは、9番を打つ伊藤和也捕手だった。同点の七回2死二、三塁。「ここで打たないとこの試合はものにできない」と集中して打席に臨んだ。「身体が勝手に反応して」変化球をとらえると中越えの適時三塁打となり、貴重な2点をもたらした。

女房役としてこの日ボールを受けた先発の猪俣駿太投手は、前日の準決勝からの連投で疲労は明らかだった。「いつもより腕が振れず、指にかかるボールもなく、コースも甘かった」とエースが本調子でないことを肌で感じていた。

だが、四回途中3失点でいったんマウンドから左翼守備へ回った背番号1は、バットで貢献した。2点を追う五回、まず石川ケニー主将が右翼席へのソロ本塁打で反撃ののろしを上げると、中堅のバックスクリーンへ飛び込む特大の同点弾で続いた。

【明秀日立-山梨学院】明秀日立は七回、伊藤が試合を決める中越え2点適時三塁打を放つ=7日、J:COMスタジアム土浦
【明秀日立-山梨学院】明秀日立は七回、伊藤が試合を決める中越え2点適時三塁打を放つ=7日、J:COMスタジアム土浦

だが、四回途中3失点でいったんマウンドから左翼守備へ回った背番号1は、バットで貢献した。2点を追う五回、まず石川ケニー主将が右翼席へのソロ本塁打で反撃ののろしを上げると、中堅のバックスクリーンへ飛び込む特大の同点弾で続いた。

「あそこは石川に続こうと最低でもヒット。最高でホームランの気持ちで打席に入った」とうなずく。七回から再び登板し、1点は失ったが、九回2死一、二塁のピンチを二ゴロで切り抜けると、伊藤捕手とがっちりと抱き合い、優勝の喜びをかみしめた。

「九回は自分の仕事をするだけ。打たせて取って、勝てればいいとの気持ちだった」と猪俣投手。伊藤捕手は「金沢(成奉)監督は『猪俣で負ければしようがない』ともう一度マウンドへ送り出した。思い切って投げられたのかなと思う」とエースの力投をたたえた。

「きょう(の試合)は子供たちに任せっぱなし。自分は『俺を神宮大会へ連れて行ってくれ』としか言っていないので」と金沢監督。「猪俣の疲れをみんな知っていて、打撃戦へ持ち込んでくれた。選手のことを頼もしく思う」と目を細めた。(三浦馨)